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2019/07/26

ピ-タ-の無能力ラインの法則

腐ったミカン その2

昨日、腐ったミカンと表現したが腐ったミカンを処分しないとミカンは次次に他のミカンを腐ったミカンにする。

地上最強の経営コンサルタント養成アカデミ-に続き18期中井塾で学び続ける中井隆栄(たかよし)先生に5月のグル-プコンサルティングでこんな質問をした。

 

前置き

TKC会員事務所になる前は、今まで中小企業は起票能力がないので領収証・請求書等の整理保存と仕訳を行うのが会計事務所の仕事だと思っている。TKCに入会して領収書・請求書等の整理保存の仕方や仕訳の方法を関与先企業に指導して関与先ができるようになる。毎月、領収書・請求書の整理保存がされて仕訳が会計的に税務的に正しいかどうかを一つ一つ領収書・請求書等とチェックする。社長や経理担当者、社長の奥様が会社にいる場合はこれらの方に愚痴を聞いたり社長がやろうとしていること等にアドバイスをすることを巡回監査と言う。

 

 

コンピュータで仕訳を企業が行っていたら日々、経営結果が分かるので業績の確認や社長の打つ対策をコ-ヒ-、和菓子・ケ-キを共に話し合うことである。社長が考えて何を決断して行動するかを社長の口から出るようにする。会計事務所が答えを言ってしまったら社長は自ら決めていないので行動しないので成果は出ない。

会計事務所の所長と職員はコペルニクス的展開になり慣れるまで戸惑う。慣れる職員と慣れない職員が出てくる。

前置き終わる

 

 

所長から「知野さん、相談がある。会計事務所の開業以来、一緒にやってきた職員が所長に恨みがなく信頼しているが、「所長が目指す方向は分かるが私はついていけないので、退職させていただきます。」と言われた」という相談だった。一人目と二人目の所長まではなす術がなく所長のやけ酒に付き合った。

 

3人目の所長の相談の時に気づいた。「先生、おめでとうございます。TKCシステム、起票指導をして巡回監査をする成功へのステップの証です。退職したい職員を先生の知り合いで領収等の整理保存、仕訳をする会計事務所に紹介してください」と成功の証であることを祝した乾杯となった。

 

この事例を中井先生に質問をした、中井先生の回答がピ-タ-の無能力ラインの法則だった。

 

この話をある税理士先生に話すと「知野さん。2年前に私の事務所であった。自然に退職したが残った職員に「よく腐ったミカンにならなくて良かった」と話したという。

 

職員採用時に会計事務所の経営理念や会計事務所がよく使う言葉ベスト3を易しい言葉で所長職員が同じ認識を持ったところで理念経営採用をする。新入社員、中途社員の一人一人に社長が望むことを明示して説明をし毎日、毎日、褒めたり望むことを言う必要がある。慣れてきても半年に1回は同じことをする。何人もの前で指示をしても社員は一人一人違うので一人一人行うことが大切だ。

これも中井先生のグル-プコンサルティングで学んだことだ。

 

AIによって2030年には90%以上の会計事務所の仕事がなくなるといわれている。私は90%以上の会計事務所がなくなると思う。

領収書・請求書等の整理保存、仕訳を会計事務所で行っていたらそういう会計事務所はAIによって消滅する。

 

腐ったミカンは取り除かなければ次次と腐ったミカンになる。

気づいた時は茹でカエルとなっている。

 

私は会計事務所に不満を持っている経営者が90%いると思っている。税金、税務署、税務調査があるから悔しいけれど会計事務所に依頼している。経営者というより90%の会計事務所がそう思われていると思っている。

所長自ら毎日コツコツと勉強していないと毎日コツコツと勉強している経営者は不満になってくる。コツコツ勉強しないと激変の環境の中で生き残っていけない。特に「人を大切にする経営」をやっている経営者は大きな不満を持って依頼している会計事務所が腐ったミカンに見えて会うことも毛嫌いしている。経営者の奥さんが不満に思ったら取り返しがつかない。

腐ったミカンを取り除かないと次次に腐ったミカンになる。

 

明日も会計事務所が陥りやすい腐ったミカンを紹介する。

 

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